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不動産のための、遺産分割に関する合意書(Agreement Among Beneficiaries as to Division とは |
はじめに |
ハワイ州の法律において、無遺言で亡くなった場合、プロベートの際、どの様に故人の資産が分配されるべき等かが定められています。不動産が関わっている内容の場合、ハワイ州の無遺言で亡くなった場合の法律において、複数の相続人が不動産に対する権利を相続することになる場合もあり、その際は、不動産の名義は複数の相続人間に割り当てられ、名義が譲渡されます。その様な場合、名義を引き継いだ相続人の全員が、プロベートが完了した後、不動産を売却したい場合、不動産の売買契約書にサインをしなければならなくなります。相続人の全員が、アメリカの国外に居住している場合、売買契約書へのサイン等を全員にしてもらうことは困難です。 |
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遺産分割に関する合意書(Agreement Among Beneficiaries as to Division)は、相続人が不動産に対する権利を放棄するために役立ちます。 |
複数の相続人ではなく、その中の相続人の一名のみが相続することを可能にするため、遺産分割に関する合意書 (Agreement Among Beneficiaries as to Division)において、複数の相続人の中の一名のみが相続し、その他の相続人は、不動産に対しての権利を放棄する旨を記述することができます。相続人の一名が名義を引き継いだ後、その相続人のみが不動産の売買契約書にサインをすれば良くなるため、相続人全員がアメリカ以外の場所に住んでいる場合等においては、相続人が不動産の売買を遂行するための手続きを緩和できることにつながります。上記合意書は、ハワイ州の譲渡証書等が登記される機関であるBureau of Conveyancesにおいて、プロベートの際、不動産の名義を相続人に譲渡するために作成する譲渡証書と一緒に、登記することができます。 |
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まとめ |
故人がアメリカ以外に居住する相続人を有している場合、上記合意書は、相続人が弁護士に作成してもらえる、役立つ書面になる可能性があります。 |